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掘削とは

掘削リグとは

何千メーターもの地中深くまで掘削を行なう為には、長いパイプを何本も継ぎ足しつつ、ポンプやローダーなど各種設備も多数必要になります。

これらの掘削に必要な設備は「リグ」と呼ばれ、用途や設置場所に応じて多種多様なリグが存在します。

地上に設置されるリグは通称「やぐら」とも呼ばれ、その高さは1本の長さが約9mであるドリルパイプやドリルカラーを繋いだものを設置できるよう、非常に背の高いものになっています。

洋上で掘削を行なうリグは海洋掘削リグと呼ばれるもので、ひとつのリグで100億円以上の費用が掛かる、大変高価な設備です。海洋掘削リグには、そのタイプによって、ジャッキアップリグ・着底型リグ・セミサブリグなどの呼ばれるものがあります。

掘削リグを構成する主要な機器は、ビット・ドリルパイプ・ドリルカラー等を回転させるための機器(ドローワークス)、掘削する際に使用する泥水を循環させるためのポンプやタンク、掘削機器を動かすための動力源などがあります。

なお、掘削を進めていく際にはドリルパイプやドリルカラーを継ぎ足しながら岩盤の掘削を進めていきますが、例えばドリルカラー等が掘削中に折れてしまうと掘削作業を止め引き上げなければならなくなり、時間と費用が莫大なものとなります。

このようなことを防ぐため、ドリルカラーなどのツールスは信頼性が高く磨耗しにくい製品を選ぶことが多くなっています。

なお、ビットなどを交換したりドリルストリングスの上げ下げを行なう作業者はドリラーと呼ばれます。

<参考文献:社団法人石油学会 PETROTECH 2005年12月号>

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