泥水掘削とは、ロータリー掘削の際、ビット近くの掘削屑をスムーズに取り除くことと、掘削屑を地下深くから地上まで運び出すことを目的に泥水と呼ばれる流体を使用しながら行なう掘削方法のことです。
ビットは単なるドリルではなく、この泥水が流出するようにノズルが取り付けられており、泥水がビットからジェット上に噴出するようになっています。
勢いよく泥水が噴射されることでビットによって砕かれた掘削屑を速やかに除去することが可能となります。
また、泥水のもう一つの役目である、掘削屑を地表まで運び上げることについては、掘削屑が地表まで排出できるに足る十分な流速が必要なのはもちろんですが、ある程度の粘性が必要なため、昨今では泥水に添加剤が用いられることが多くなりました。
深度が深くなると高温になりますが、高温でも粘性が低下しない製品が添加剤メーカーによって開発が進められ大深度掘削に威力を発揮しています。
<参考文献:土木技術21巻6号>