エア掘削とは

エア掘削は泥水の代わりに空気（エア）のみを使用する掘削方法です。

エア掘削ではロータリー掘削で一般的に利用される泥水を全く使わないため、泥水掘削とは異なる設備と掘削技術が必要になりますが、地熱井を掘削するにあたってのコスト増加要因である掘削屑を排出する対策を行う必要がなくなる、といった有利な点があります。

泥水掘削では泥水をドリルストリングスに送り込むためのポンプが必要となるのに対し、エア掘削では高圧・大流量のコンプレッサーが必要となり、非常に大規模な設備が必要となります。

エア掘削の問題としては、掘削屑によるドリルパイプ・ドリルカラーなどのドリルストリングス、あるいはケーシングの摩耗などがあります。

＜参考文献：地熱エネルギーNo.105＞