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掘削の原理

綱掘りとは

綱掘りとは、ケーブルに吊るしたビットの重さを利用して、そのビットを繰返し上下させて衝撃によって掘削を行う掘削方法です。

今では綱掘りは石油掘削には使われることはなくなり、ロータリー掘削法が主流となっています。

なお、この衝撃を使った掘削方法はわが国で100年以上前から水井戸を掘る際に使われており、いわゆる上総(かずさ)堀りと呼ばれるものがそれです。

この方法は“たがね"の形をした刃先をワイヤーで吊るし、ワイヤーを引っ張り刃先を上下に動かして衝撃を与え井戸を掘り進めていきますが、この方法で深さ800m程度の井戸が掘られていました。

ただし、この綱掘りは簡単な設備で掘削できるという利点がありますが、やはり深く掘ることはできないため、現在日本ではこの掘削方法が利用されることはなくなりました。

<参考文献:土木技術21巻6号、石油開発時報No.148>

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